年金月40万円『勝ち組老後』の筈が…92歳女性を襲った予想外の地獄【本当にあった話】
- Talk Radio
- 18/03/2023 [email protected]
* Author: Yosuke Saito
* Release date: 18/03/2023
* Copyright: The author and HanashiMedia LLC own all rights in the video.
物語の内容 :
「40万円あっても、」
「地獄はやってきたのよ…」
静まり返った深夜のリビングで、
ぽつりと呟いた
ちなつはそばのせにもたれながら
ポツリとつぶやいた
92歳という年齢に合わないほど
セスジはまだますぐだったが
その目元には深いしはと
広の色がに人でいた
平野は東京都心の一等ちに立つ
地区30年の文章マンション
リフォームされ
政決間のある内装には
環陽職物が低年に低入れされてながり
テレビ代には愛用の集設とが
おかれている1点すれば
まさにカチムミの労働という言葉が
ピッタリの生活空間だった
けれどその暮らしの奥に
誰も気づかない心びな
ジワジワと広がっていた
ちなつは勝手
オッドとともに
現実に生きてきた
オッドは大学教授として
10年までつとめあげ
自身も長年旬として果ておささえ
駆けのやりくりも観てきたった
年金はフォーファわせて
24万円
モチーエモアイ
駆けに大きなフワンがなかった
全体をすることはなかったが
おだやかで静かなに地上が
そこにはあった
しかし
10年前
オッド小位置が
濃厚速で急勢したことで
生活は1点した
最初の数年はまだ
金状の友人と出かけたり
趣味の集中に反県だりと
自分のペースを守っていた
けれど
都市を重ねることに
少しずつに地上に
不便がまじり始めた
足越しのおとろへ
冷蔵庫の中身の管理が
難しくなること
金庫のパスワードが
思り出せなくなること
これらは労かによる
自然な変化なもだろうと
ちなつは何度も自分に意識かせた
それでも
プライドが邪魔をして
誰にも相談できなかった
年紀に40万円ももらってるのに
予話年なんて派けるわけないじゃない
そう自分を仕掛ることで
何度か精神のバランスを
保っていた
だが
その自存心も
女性に思いに変わっていく
朝を起きて
テレビをつけ
簡単が小食をつくり
3本に出かける
そんな一連の動作が
奥風になってきた
特に今年に入ってからは
あれ
何しに来たんだっけ
と
タイドコロで立ちつくことが増えた
有病受けに溜った手納みの数が
物語っているように
日々の暮らしが少しずつ
彼女の手の届かない場所に
全ていった
ある日
管理組合いからの
ふうとうが届いた
中には
管理人集前詰み立て金の
2カ月分の大のおつうちと
計劇分がかかれていた
普段なら絶対に身のが少々のないつうち
それすら気づかず放置していたことに
ちなつは外とした
40万円もらってるのに
なんでこんな思いを
死なきゃいけないの
そのといな
能力をめぐった
年金学だけを見れば
確かに労望の価値組だろう
だが
現実はちなった
駆けはひのくるまではないのに
心の中は処想と届くで
一歩いだった
レーゾーコーアケットなしにしたのが
ソファデルたたねをしてしまった
ことがある
5日
電気台の名材を見て
涙が出た
何より恐ろしかったのは
自分が変わってきていると
薄す気づきながら
それを見とめたくない気持ちとの
カットだった
ちなつの周囲には
もうほとんど人のけ入らない
オッドはなくなり
むすこふうふうふとは
10年以上前に大限化してから
総演になった
漫画がいるはずだが
顔も思い出せない
勝貼って緊張のカフェで
仲良くしていた友人たちも
ひっこしや病気ですが
受けしていた
一人
どこまでも
一人
けれど
この日常
負けと呼びたくなかった
オッドと積み重ねた人生
自分のほこり
それらをしてされた気がするからだ
私には私の暮らしがある
世話にならなくても
まだちゃんとできる
そういきかせるように
小さくつぶやいた
しかし
そんなことも
空気に追い込まれて行くだけだった
その夜
ちなつは居ざめしたからだで
ソファにつわり
ブランケットを方にハオリながら
テーブルにおかれた通常を見つめた
通常の金額は減ってはいない
毎月の年金は振り込まれている
だが
問題はそこではなかった
お金があっても
誰も助けてくれない
誰も気づいてくれない
正直の中に
ただ詰めたいことだけなのこっていた
そうして
ちなつはその夜
寝ることなく夜明けを迎えた
ちなつの記憶の奥そこには
まばいう光を起びた日々が
確かに存在していた
昭和の割り頃
オッと昭いちとともに会うんできた日々は
決して肌ではなかったが
実に言うたかで温かいものだった
都内の小さな大学で
鉄学を教えていた昭いちは
いつもお大学で立ちてきな人だった
ちなつは家庭に入り
シュフトしてだいどころに立ち
選択もの欲しい
季節ごとに言うの中を届えていた
平本であることこそが
つにとって何よりの幸せだった
年金の仕組みも
まだ信頼されていた時代
二人で将来のローゴ設定を
定年に描いた
月に40万円あれば
フフたりなら言うとりを持って
暮らせるわね
大きな旅行はしなくて
匂さきでのんびりやさを迎えられた
それだけで十分さ
そんなかいわ
何度繰り返したことだろう
当時の生活は少し古びたけれど
定るのいきとどいたい天や
匂いには季節の花を
猫がひなたぼっこうしていた
初一は日曜日の朝になると
新聞を定年に広げて読み
ちなつは隣で集中を楽しんでいた
季節ごとに出かける金女の公園
春の桜と秋の公養を長めながら
歩く三本道には
今でもその風景が約ついている
特にはすれられないのは
金女のカフェアサリリでの
人ときだった
あの店の校長
カオリが確別なのよ
初一もお気に入りで
二人で毎週のように落とすれでは
同じテーブルにこしかけ
ちなつはレースのクロスを長めながら
スコーンはじわったときより
金女の仕荒かまと
断証することもあった
気づけば何時間もすもしてしまうような
いごこちの良さがそこにはあった
また
ちなつの締みである集は
彼女の暮らしに色取りを与えていた
特にテーブルセンターやか当てに
こばなのもチーフを抜い込むのが好きで
完成するたびに初一が
これはまた見事だねと
目を細めてくれたことが
嬉しくてたまらなかった
両後を迎えてからの数年間は
そんな日々がずっと続くと
信じてるたがわなかった
健康にも気をつけ
職性活はきそく正しく
年に一回は人間どっくを受けていた
もちいうのローンは特に関催すみで
生活費は年金で任わられる
多少の直近もあったから
大きな職品にも同じることはなかった
私たちは
価値組ね
相談目化してちなつがいったとき
初一はテレたように笑いながら
分が良かっただけさと
返してくれたけれど
その運が
永遠に続くとは限らないこと
ちなつはこの時まだ知らなかった
そんなおだやかな日々が
大きく揺らいたのは
初一が突然倒れた日だった
その朝も
二人はいつものように
並んで張食を取り
ニュースを斜めていた
けれど
初一は急に
アレスコシや魂が止まよう
一緒目
次の瞬間にはいつもと
倒れ込んでいた
急急車を呼び
両員に運び込んだものの
濃厚速の発酵から数時間で
初一は帰らぬ人となった
その時の感覚は
時が止まったようだった
私
何か間違えたかしら
何度も何度も自問したが
答えは出なかった
なくこともできず
ただ防線と家に戻り
初一の世のみを片付けられないのが
数字が過ぎた
それでも時間は進み
初一の人々は少しずつ離れていった
カフェアサリーは
経営者が変わり
上連もみなくなった
し週の会話は返せだいが増え
話についていけなくなっていた
家のにはのテイルも一人では限界があり
クサワの美方だいになっていった
それでも
ちなつは決して
誰にも助けを求めなかった
私は一人でもやっていける
ちゃんと生きてみせる
初一が残してくれたこの家を守り
二人で積み重ねたこの生活の記憶
壊したくなかったのだ
しかし
そんな過去の残りが
現在のちなつのことくと
静かに対比していく
そのさなどれほど残酷なものか
ちなつ自身もまだすべて理解していなかった
ちなつには
一人も少がいる
奈何を起き
現在は60代なかば
解析経営企業につとめていたが
想起対職を選び
地方に移入した時いた
その結構と
最後に顔合わせたのは
初一の総議のひだった
モッドカーさんが早く
急急車呼んでたら
父さん助かったんじゃないか
奈何のその人ことが
ちなつの胸に深くつきささった
それ以来
二人はほとんど
口を聞かなくなった
モチロン
ちなつにしてみれば
せい一杯のことは下つ盛りだった
オッドが倒れた時も冷静に対応し
急急対に正確な情報を伝えた
だが
奈何の目には
母親のその姿が
何もできなかったを言うぼれと
薄ってしまったのだろ
そのことが
ちなつの中の何か起こわした
依頼
電話も手納みも
単純びのメッセージさえも
川さなくなった
ラインは驚か
メールの一つもこない
ちなつが何度か手納みを出したが
お元気でという簡単な人ことが
返ってくるのに
まるで景色だけの
やり取りのように感じられた
直気のつま
つまりちなつの切りの娘とは
元もとあまり
うまくいっていなかった
非常面で冷切っただしいが
どこか予想予想しい印象の人だった
ちなつは無理に距離を詰めようとはせず
あの子にもあの子の家庭があると
自分をなっとくさせていた
だが
その距離が決定的な水になるのに
さほど時間がかからなかった
まもの顔も
もう何年も見ていない
生まれた当初は
写真を送ってくれていたが
やがてそれも届いた
四小三も
小学校の入学式も
そつ業も
何も知らない
時をリテレビでランドセルス型の子ども
見るたびに
あの子も
今はもう
高校生くらいかしらと
心の中でつぶやいた
それでも
ちなつは言わけをしない
私は
何か間違えたのかもしれない
そんな思いが
時をリフッと胸を呼びる
昔は
家族がもっと短いだった
大人の実家に誠したり
結婚の運動会を一緒に見たり
家族写真を取ったり
その一つひとつが
確かに存在していた
だが
今振り返ると
それらがまるで
遠いまぼろしのように感じられる
ちなつは
ふるいやるばも
めくることがある
そこには
おさないな大きな笑っている写真
ちなつと初一が腕を組んで立つ写真
そして
家族さんにんでとった
家族の一種を写真があった
この頃に戻れたら
やりなおせたかしらね
その言葉は
決して口に渡さなかったが
胸の中では何度も繰り返していた
家族と心がかよわないという現実は
ただの差別さではすまされない
それは
自分の存在が
この世界に薄れていく感覚
誰かとつながっている実感が
消えていく強風だった
それでもちなつは
プライドが高かった
私には私の生き方がある
幼さを見せてはいけない
そんな思いが
逆に家族との距離を
深めてしまったのかもしれない
だが
それがご快だったと気づくには
あまりにも時間が立ち過ぎていた
今では
家族という言葉さが
どこかといものに思える
電話がなっても
なおきからではない
ポストに届くのは
成球所と高国ばかり
担長びも
保障がつも
ひとり
ローゴは家族の近くで
安心してくらしたい
かつて思い上がいていたその夢は
いつのまに隠れさっていた
それでもちなつは
仕方がないと言い聞かせた
現実を受け入れることも
年を重ねる中で学んだ
ひとつの知恵だった
しかし
その心のシンブでは
ひとすじの活動が隠まいていた
誰か
私を思い出してくれないかしら
そんな声なき願いが
夜の生略の中で
生きをひそめるように
ただよっていた
そして
その寂しさとフォアンの隙間に
あるい変な死の病っていたことに
ちなつはまだ
気づいていなかった
またどこに置いたのかしら
冷蔵庫の前で立ちつくしなつの手には
ひらいたままの牛乳パッグが
逃げられていた
人気づけば
冷蔵庫のドアは
開け離れたまが
こないのともりが名前戦くてらしている
ゆかにはすい的がポタポタと落ち
くつしたが濡れて詰めたい
ダメね
最近どうもおかしいは
ためいきまじりにつぶ焼きながら
ちなつは言うかを吹き
牛乳を片付けた
そうしてふと
今の行動の一連の意味が
うまく整理できないことに気づく
私
何を取りにきたんだっけ
キッチンでおきたちさなく
はくはしかし
彼女の日常の中で
所々に増えていた
数字まいもそうだった
電気料金の引き落とし小さに
ザンダかが足りなかったという
通知が届いた
確かに
千月振り込んだはずの
管理日も身のおとされていた
あわてて通常をひらこうとしたが
どこにしまったのか
どうしても思い出せない
仕方なく引き出しという引き出しようわけ
単数の奥まで探した
数時間かけてようやく見つけた
その通常には
何度か引き落としがえら
になった記録が残されていた
私がこんなことも
わからなくなってるなんて
なさけなさと同時に
ずっとするような
強風が
込み上げてきた
それでもちなつは自分を
攻めることをやめなかった
ただの疲れよう
年を取れば誰だってこうなるわ
そう思いたかった
だが
現実は開かにちなっていた
ある日
ポストに入っていた一のいの
ふうと
差し出しには
マンションの管理組合
中には
体のおの最終通知所が
どうふうされていた
管理日と修然
合計でもマンエン以上と
通っている
こんなのありえない
年金は毎月
同じ日に
記心と講座に振り込まれている
ザンダかも十分あったはず
だが
なぜか引き落としが
何度も失敗していた
理由は
引き落としようの講座に
打ち光れるのを忘れていたからだった
私
引き落としの変更と時を
出し忘れてたのかしが
管理組合いからは
平国分の最後に
今後のシャライ状況によっては
放適土地にいこうする可能性がある
溶かかれていた
それを読んだ時
ちなつの体は振るえた
これまではお金がある
体上部
という安心が支えだった
だが
そのお金が
正しく使われていない
それどころか
自分が何にどれだけ
使っているのかすが
女性にハークできなくなっている
同じことは
日常の支えな行動にも
表れ始めた
オフロのジャルチオシムはすれる
ガスの火をつけっぱなしにする
相次気をかけたつもりな
コンセントが抜けたままだった
外に出れば
かよいなれたはずの道で
立ち止まる
こっちだったかしが
そんな自分を見つける
たびに
ちなつは胸の奥に黒いかれが
自分でいくのを感じた
テレビのニュースで
高齢者の認識のオテーカが
社会問題にと話す
専門家の声が
聞こえるたび
私はまだ違うと思いたかった
だが
現実は諦めた
それを否定していた
さらにお湧地をかけるように
回復保権病ののオフが送れていた
区役所から届いた通知には
エンタイキンが発生しております
今後の身のが続く場合は
保権旧風に影響を読ぼしますとある
モードをしたらいいの
年金は確かに毎月40万円ある
だが
都市を重ね
手続きや管理ができなければ
その金額は無意味だった
誰にもたよれない
家族にも言えない
ただ
日々がハブルマのように来るっていく
そんな中
唯一の規労だった修裁も
指が思いように動かなくなっていた
細かな針目を押し力が弱わまり
目がかすむ
濃い目が連れていくたびに
ちなつは心の中で
これが多いるということのね
突々役しかなかった
その夜
窓を示すれたまま眠りについた
よくわさ
部屋は引き切っていた
人かなみを見れば
クシビルが遅めている
このまま私
気づかれずに死んでしまうんじゃないかしら
そんな思いが
状断ではなく
現実のもとして
彼女の中にねお針はじめていた
五千味
真っ暗な部屋の中
テレビの電源は切れたのが
都系の針の音だけが
きそく正しく響いていた
その音が
まるでちなつの胸の奥に
好きささるように感じられた
ちなつはそファに増あったのが
もうフォを体に巻きつけていた
けれど
どんなに伸んでも
心の詰めたさは拠えなかった
私一体
何してるのかしら
太口をついたことば
誰に向けるでもない
平安の中に辺地はなく
正直だけが広がる
年金は月40万円
責任的には
それは
めぐまれた老語に文具されるだろう
価値組という言葉
確に誰かが口にしたこともある
互いなつにとって
その言葉
もう早い日にくにしか聞こえなかった
予理ができない
そうじも選択も多くになる
手が思いように動かない
頭が回らない
それでも
誰にも助けを求めることはできなかった
なぜなら
この所には
高すぎるプライドがあった
年金40万円を戻っているのに
誰かの世話になるなんて
そんな思いが
心の奥に
硬くなにこびりついていた
助けを求めることは
配僕の赤子のように感じていた
オッドと気づいた人生
勝つ手のほこり
低年に積み重ねてきた時間
それをすべて裏にいるような気がして
ならなかった
私は
ちゃんとやってきた
ちゃんと生きてきたはずなのに
自分で自分を知ったし
心を持ち直そうとしても
現実は
そんな思いとは無関係に
済まってくる
体のおとろへ
記憶の根拡
そして何より届く
まだの外には
新やの街が
静かに横立わっていた
東京の止まん中
高級重たくないの一角に立つマンション
赤りの止まる部屋は知らほらあるな
そのどれにも自分のい場所はない
誰かに電話をと思っても
かけるはいてがいなかった
なおきにかけることも考えたが
拠絶されるのが目に見えていた
友人たちはほとんどが施設に入り
あるいはなくなっていた
電話庁を開いても
目に止まる名前がなかった
一人で生きていくということが
こんなにも思ったいものだったとは
若い頃の自由ということは
多いとともに届くへと変わっていく
そばから立ち上がり
キッチンに向かう
ようわかし
お茶を入れようとした
その時
ケトルに水を入れること
忘れていた
またまたこんなこと
涙がこぼれた
それは久しぶりの涙だった
この数年
なくことさえなかった
感情を仕込め
平然と予想を言い
ただ日常を繰り返すだけだった
けれど
今
石を切ったように
アフレタ涙は
ちなつの心の奥を笑うようだった
助けて誰にともなくすぶやいたことが
けれど
その声は自分の胸に
離れかえてくるだけだった
ちなつはそのまま
キッチンのゆかに座り込み
手をひざにおいたのが
しばらく動けなかった
このままでは
いずれなにかが起こる
自分ではもう
どうすることもできない
ことが起こる
その隠心だけが
胸に残った
この家で倒れて
誰にも気づかれないかもしれない
そう思った時
背中に
冷たい汗が流れた
思い返せば
数週間前に伝統した時
立ち上がれずに一時間以上も
ゆかに座っていた
申し
あのままたれもこなかったら
申し
頭を売っていたら
それでも私は
誰にも頼りたくない
そう思ってた
ちなつは
もうふうだきしめながら
心の中で何度も自分した
私が守ってきたもんって
何だったのかしら
おっとのし
むすことの断絶
友人の消失
そのすべての先に残ったのは
誰の手元かない
孤独という進空だった
だが
その孤独が
今や
命をおびやかす存在になっている
ただの差略しさではなく
危険な生略
ちなつはその夜
人に入っても
眠ることができなかった
都系の針が三時を差しても
目を閉じることができなかった
頭の中で
誰かに言わなければ
という声と
まだ帯られるという声が
後後に響いていた
朝の光が差し込む頃
ちなつはようやくは災念無理から
目を覚ました
目座ましと経は8時を回っていた
けれど
大きい上がるのに体が
言うことを聞かない
またせなかがいたいわね
人の中で小さくうめきながら
かべを支えにしてゆっくりと立ち上がる
足鼓子の力が弱っていることは
近くしていたが
それは日に日に健所になっていった
膝は常に重く
階段の暮りくだりも多くだ
勝手は前やさしていた
参討も
今では集に一度できれば
よい方になっていた
頃部のが怖いのよね
実際
すでに移動
部屋の中で
テントをしていた
一度目はリビングで足をすべらせて
膝を強く打ち
しばらく向けずにいた
二度目は宣面上で
バスマットに詰まづいてた
俺た
最はい個説はまぬかれたが
それ以降
どんがどうさにも慎重にならざる
えなかった
なさけないわね
そう自分を攻めながらも
やはり何かの支援が必要だと
通缣始始めていた
そこで思いたったのが
本盟フェルパーの利用だった
くから送られてきた
高齢者支援のパンフレットを読み直し
ちなつは要決して
ケアマネージャーの紹介まとぶちに
電話をかけた
お疲れ様です
回後保険をご利用でしょうか
電話口の女性の声は
明るくテーネえだった
だが
その後に続いた説明は
あまりにも複雑だった
まずは要介も認定の
新生が必要です
役所への届けで
本盟調査
一緒の新断所の提出も必要
出して
ちなつの頭の中は
すぐに困難していった
えーと
何からすればいいんですか
目も落とろうとするも
ペンを持つ手が振るえてうまく
かけない
結局
その日は何も手続きが進まず
ただ広感だけなのこった
もういいは
やっぱり自分でやれる範囲で
ちなつはそういって
電話の字は記憶をいた
その番
優職はレトルトの彼にした
温めても範囲にかけるだけ
しかしその彼のパックを
あける力すら苦労するしなつだった
これが置いってことなのね
つい最近までは
荷物も痛め物も自分で作っていたのに
好きだった酒の子を焼きも
焼きもをの扱いの奥で作らなくなった
名前ゴミの匂いが気になるようになってからは
そもそも精神品を買うことも減った
それでも誰にもだよれない
頼りたくない
自分が気づき上げてきたもの全てが
無力になってしまうような気がしていた
そんな中で迎えた
ある雨の夜
気音が急激に探り
冷えたからだを温めようとストーブをつけた
古いセキューファンヒーターだ
毎年使っていたなれたかで
タイマーをセットしたつもりだった
けれど
その夜に限って
ストーブはついたものが
ちなつは温めをしてしまい
気づけば夜中の三字を回っていた
医療な匂いに目を探した時
部屋の空気は熱気を吹くんだよもく
ストーブの上にかけた倒るが
濃げ始めていた
あ
あわてて倒るおつかも落としたが
熱気で手を引っ込めた
その瞬間
人質で寝っていた
近民住民が決りに気づき
非常べるがなり響びいた
ドアを残すようと
大丈夫ですか
かじじゃないですか
という男の声
直後に警察と消防がかけつけ
自体は一気に応揚げに広がった
最はいい日はもい広がる前に近化した
だが
満瞬中に知れはたる相当となり
その夜以降
ちなつの生活は
さらに変化していくことになる
よくはさ
業性から連絡が入った
このままでは命の保証がない
図判断され
地域創活支援センターへの
回入が決まったのだった
泣きながら頭をされるちなつに
消防市の若いタイインが
そっと声をかけた
命が助かって
本当に良かったです
一人でかかえこまないでください
そのことが
ちなつの胸につきささる
助けを求めることは
負けじゃない
本の一瞬
そんな思いが
胸に浮かんだ
朝の光が差し込むリビングには
まだ作番の込げた匂いが
かすかに残っていた
ストーブの前には
濃れたタオルの産がいと
合わせてかけられたのれた装近
壁には
消防市たちが入ってきたときに
浮かり付けたドロの後
それらが
作番の出来元が
現実だったこと
いやでも思い出させる
ちなつは
振るエルテで
有のみお口に運びながら
深く息をついた
お茶の味なしない
いつも通りに入れたはずののに
まるで空気を飲んでいるようだった
こんなこと
もう何度目かしら
ここ数かれつだけでも
電気の切り忘れ
冷蔵庫のわけっぱなし
日の付け忘れ
そして
今回の部屋
もう早やルーゼンデワスマされない
インターホンがなったのは
午前10時過ぎだった
モニターには
スーツスがたの女性と
最後にたつ年代の男性
地域交活支援センターのものです
昨日の県でお話がありまして
ちなつは一瞬
中調した
けれど作番の記憶が能力をかすね
無言でドアを開けた
平安に当された二人は
明使を差し出しながら
柔らかいく調で話し始めた
女性職員の名はまい
まだ30代の中々に
明るかきはきとしたものもしに
どこか安心感があった
まずは
こぶじでなによりでした
本当に
命に関わる時代にならなくて
良かったです
ちなつは
申し訳なさそうに言うなずいた
自然はテーブルの上
決して職員の目を見ようとしなかった
実はですね
昨日の県を受けて
くからも正式に
調査と支援の方針が出ました
お一人暮らしの高齢者の方で
生活の安全にリスクがある場合
施設入所含めた支援を
ご案内しています
施設入所その言葉が耳に入った瞬間
ちなつの心は揺れた
施設
デスカ もちろん
すむにというわけでは
ありません
ただ
今後なにかあってからでは
間に合わない可能性があります
まずは
お話だけでもお考えたらと
迷わそういって
英語のパンフレット
スウマイ
ケーブルにならべた
そこには
都内の特別用語ロー人法ムや
介護つき有料ロー人法ムの概要が
かかれている
でも私は
ちなつは言葉を選びかねていた
誰かに帯をることは
人生における
配報のように感じていたからだ
お金はあります
年金もちゃんと
え
それは確認罪です
ただ
お金があっても
環境が届っていなければ
お体には2人になります
その言葉に
ちなつは何も言い返せなかった
確かに年金はある
小さの財んだかも十分だ
けれど
それを安全に使いこなし力が
自分にはもうないこと
ちなつ自身が一番よく分かっていた
私のけたみたいね
ポツリともれたその人ことに
迷わ知作病復だ
ちなつさん
これは選択なんです
負けではありません
自分でどう生きるかを選べること
それがどれだけだいじなことか
私
たくさんの方を見てきて感じています
その言葉に
ちなつの胸が
不意に厚くなった
誰かに負けじゃないと
小麺から言われたのは
いつぶりだっただろうか
少し
考えさせてもらえますか
もちろんです
無理事する者ではありません
ただ
私たちは
いつでも
落ちからになりますから
そういって
迷わしずかに立ち上がった
二人を見送ったと
ちなつは深くそばに座り込んだ
パンフレットの写真には
明るくとと乗った部屋
職人と描いて話す
入境者たちの姿
だが
心の中では
そこに自分がいるという想像が
どうしてもおかばなかった
それでも
作番の込げたたぶるのにおいが
決断を押せまっていた
このまま
ここで死ぬのかもしれない
その思いが
勝つでないほど
リアルに押ってきた
夜
ちなつは久しぶりにある番を開いた
おっと小いちとの写真
おさないなおきの絵が
死周を手にする自分の姿
そのすべてが
いろわせていない記憶として
胸を示つけた
小いちさん
私
どうすればいいのかしら
目落とし
手は合わせた
涙がほうを伝え
一しずく
アルバムに落ちた
その夜
ちなつは一ついもできなかった
けれど
それは不安ではなく
長い年月の中で積み重ねたもの
静かに見つめなおす時間だった
夜の空気はどこか針詰めていた
年の高級重たくないと
いえども
心やになれば人のけ配は
ほとんど消える
ちなつの部屋の窓からは
隣のビルのお口音が
ぼんやりと見えていた
その光を見つめながら
ちなつは静かに考えていた
まゆから手渡されたパンフレットは
テーブルの上に生前と並べられている
静の種類
火曜
部屋の窓り
食事の内容
レクリエーションの案内
綺麗な写真とともに
途のったもんゴンが並ぶそれら
ちなつは何度も繰り返しみなおしていた
けれど
何度見ても
心にストンと落ちる感覚はなかった
これが
私の次の場所なのかしら
想通部屋いても
自分の声が
タニンのもののように響いた
ちなつにとって施設という言葉は
どこかどういう世界の話だった
人生の最後
家族と離れ
知らない他人に囲まれて向かえる
そんな現実を
自分のものとして
受け入れるには
あまりにも時間が足りなかった
人
小位置の家に目がむく
小田なの一角におかれた
その小さな写真だっての中の小位置は
変わらぬ優しい映画をで
こちらを見ていた
彼の仕から
もう10年がたつ
小位置さんは私
負けたのかしら
静かに語りかける
誰にも見せることの出来なかったようはねよ
予約口にした
その瞬間
胸のおかから何かが
崩れるように
ポロポロと涙がこぼれた
一人で大丈夫だって思ってたの
あの時はなったがいっても
私は強く生きていけるって
そう思ってたのに
何も変じはない
ただ
小位置の写真だけが
変わらぬ正直を戦えていた
涙は止まらなかった
世紀を切ったように
子供のように
ちなつは声を割れずにない
た
ごめんなさい
私
やっぱり
一人は
その声も
夜の静けさの中に
溶けていった
やがて
涙が落ち着いた
コロを
ちなつは一つ進行給をした
そして
もう一度
パンフレットに視線を落とした
エラバなければ
生きるために
何を押して
何を得るのか
その答えを出すのは
他の誰でもない
自分自身
ちなつは立ち上がり
電話気に向かった
軸は気を取り
番号を押す
手が振るエル
それでも
指を止めなかった
コールオンの後
聞き慣れた声が答えた
地域交活支援センターのまよです
ちなつさん
配わたしです
あの相談したいことがあって
一瞬のちんごくの後
迷い優しく答えた
もちろんです
お話し
ゆっくりうかないます
それだけのやり取りだった
けれど
ちなつの中には
確かなけついのめばえていた
電話を切った後
まどわけた
よかせが
締めった空気を連れて
平らの中に入ってくる
回答のともりなにじむ
それは
ちなつの目に残った
涙のせいだったかもしれない
よくわさ
まよが二旦本本した
ちなつはもう
まよっていなかった
一度
県学に連れていって
いただけますか
それは
ちなつにとって
配僕ではなく
選択の大事だった
人に対よること
弱さと捉えていた
過去の自分と
静かに決めつする
決断だった
まよは笑顔でうなずいた
もちろんです
施設も
ちなつさんと一緒に
ゆっくり選びましょう
その言葉に
ちなつは小さく笑った
どこかに
次の自分の異場所が
あるのなら
もう少し
安心して生きてみたい
心に
予約小さな赤りな
ともり始めた瞬間だった
施設県学の帰り道
ちなつは静かに
ため息をついた
施設は想像していたより
明るく
職員も笑顔で迎えてくれた
平やには窓が
愛
緑の見える中にはもある
決して関しされる場所でも
ついのすみかという
因打つない印象でもなかった
それでもやはり
心の奥そこには
引っかかるものがあった
ここで
私の人生の最後
向かえるのかしら
迷わそんなちなつの表情を
さし
何も言わずにより
そって歩いてくれた
ちなつはその陣木に
どこか少われるような思いがした
期待くも
人生きついたちなつは
久しぶりに結構なおきに
連絡を取る決心をした
経対電話の歩きには
古い番号が一見だけ残っていた
申しもしははです
ちなつです
数秒の陣木の陣
なおきの声が聞こえた
何のよう
その後はねには
予想通りの
詰めたさがあった
それでもちなつは
真っすぐに話を続けた
実は
施設へのニューショー
考えているの
自分で決めたことだけれど
一応
あなたにも
伝えておこうと思って
二旦びちん木
そして
なおきの口から帰ってきたことは
予想以上に連絡だった
勝手にすれば
今さら相談なんておかしいだろ
そうね
おかしいかもしれないわね
でも
話しておきたかったの
だったら
もう好きにしてくれ
俺たちにも生活がある
かまってられないんだよ
依用えるやいなや
電話は切れた
時は気を見つめながら
ちなつは深く息をついた
メジリに二人だなみだわ
すぐにぬぐった
分かってたことよ
今さらきたいなんてしてなかった
だが
その言葉の裏には
本のわずかな希望があったこと
ちなつ自身
気づかない振りをしていた
それから数字のことだった
インターホンがなった
カメラに移っていたのは
みようぼえのないは回復
予定に紙袋を抱えて
ニコやかに立っていた
今日は上の帰に住んでいる
佐藤です
戦術の騒ぎ
私たちも驚いて
大丈夫でしたか
あの時
消防の方が来られて
ごめんわくを掛けしました
教室しながら答えると
つまの方が笑顔で袋を差し出した
お逃げりと
お見そうするなんです
予な方ったでしょ
食べていらっしゃらないかと思って
思いがけない申し出に
ちなつは言葉をうしなった
まあありがとございます
今度私に
こんななんて
ないですよ
私のそぼも
一人暮らしで
とても多人ごととは思えなくて
その言葉に
ちなつの胸の奥で
何かが音を立ててくづれた
人のエンって
不思議ね
粒薬予にそういったちなつに
つまは静かに言うなずいった
もしよければ
また何かあったら
呼んでください
すぐ上ですし
それは
どんな保険よりも
安心できる言葉だった
その夜
ちなつは髪袋から取り出した
お逃げりを口に箱んだ
今度と述しのそぼくな味
お見そうするの予願が
部屋の寒さを本の少しだけ
やわらけてくれた
誰かが私のこと
気にかけてくれてる
ただ
それだけのことが
どれだけ心強いのか
それを改めて感じたよるだった
ちなつは
ふと
まいうの言葉を思い出した
人に対することは
選択の一つなんです
そして
それを受け入れてくれる人は
意外と近くにいるものです
なおきとの会話は
詰めたいものだった
けれど
それを受けすような
小さなぬくもりが
ちなつの周囲に
確かに迷わえていた
私
もう少し生きてみようかしら
誰かとつながりながら
その思いは
これまでの画満とは違う
静かな前向きさだった
こんなはずじゃなかったのに
施設県学校へ
支援センターでの相談も
進み始めたころ
ちなつは
また一つ
現実の重さを知ることになった
それは
入所先の戦定と
その費用に待つわる問題だった
特別要望郎人法務ですと
現在150人がちの状態でして
迷が差し出した資料には
ちなつが規模した施設の
体験者数が明記されていた
入所の目やすは半年から一年以上
特端の緊急性が認められなければ
順番が早まることもないという
半年長すぎるわね
私
その間
どうすればいいのかしら
ご規模があれば
有料郎人法務のご紹介も可能です
諦もう多く
済むに入所できるところもございます
そういってわたされた別のパンフレット
だが
そのページをめくったちなつの手は
ピタリと止まった
別学32万円
驚きの声が燃れた
年金は40万円ある
計算上は
力えない金額ではない
しかし
職費
ザッピ
医療費
日曜品
そして万外地の緊急習品
そのすべてをまかなっていくには
あまりにもつなわたりだった
他にも
入所一事金として
100万円ほど必要になるところも
ございます
一事金
予金がないわけではない
だが
両記憶が
複則のトラブルのために
取って歩く最後の備えを
一度に貼き出す月段は
用意ではなかった
いざと言うときのために
ってずっと思って食べてきたのに
でも
いざって
今のことなのかしら
想恥ぶ焼きながら
ちなつは自分の手の効果を見つめた
年齢と共にしぼみ
受き出た結果のとしはが
現実そのものをものが立っていた
こんなに年金をもらってるのに
足りないなんて
誰が想像するかしら
あれほど準備を重ね
現実に暮らしてきたのに
ロング資金は十分だと信じていたのに
それでも
現実はなおきびしかった
費用を抑えた施設のございますが
サービス内容が制限される
可能性がありまして
まいうの説明は提値だった
けれど
それが帰って
ちなつの心を探せた
お金のある人は安心できる施設にすぐ入る
でも
私はお金があるように見えて
本当はギリギリ
それが
ちなつの心をもっとも良さぶった
ロームの不安を解消するはずの年金が
いざと言うときには
足かせになっているような感覚
支援が必要と言えば
お金があるでしょうと返され
お金がないと言えば
年金を見直しましょうと言われる
その土地だにも
スクイの言葉はなかった
また
施設入所にともな
見もと引き受けにんの問題も不常した
ご家族様の同意所が必要になる場合がございます
止まいは説明した
なおきに
あの子に
また連額しなければ
いけないの
頭を抱えたくなるような現実だった
家族関係が逆な高齢者にとって
こうした制度上のカベは
とてつもなくたかい
でも
もう後には引けない
自分の命と生活の安全のため
それは理解している
けれど
つりつぎと現れる手続き
費用
条件に
ちなつの記録は少しずつ削られていった
その夜
久しぶりに料理を使用と
思い経った
冷蔵庫の中には
緊張の若風風がくれた
野菜とお込めがあった
けれど
放調を持った手が振る
結局
水判期のスイッチもおさずに
テーブルにつくしてないと
やっぱり私
まだまけてないつもりだったのに
ささえるものが何もない
現実の中で
自立して生きてきたという実際も
崩れ落ちていく
そんなちなつを
また一人の人物が
静かに支え始める
施設器を
手続き
見事引き受けに
どれも
ただ生きることに
必要なステップのはずなのに
ちなつにとっては
人生のおもみそのものに
感じられていた
40万円もらっていても
どうしてこんなに
追いつめられるのかしらね
そばに座りこみながら
ちなつはつぶやいた
誰に届くでもない声だったら
その言葉の裏には
誰かには買ってほしいとい
小さな願いが拡されていた
そんなある日
支援センターのまゆから
電話が入った
ちなつさん
もしよければ
もう一度だけを話しできませんか
今
少しを時間に居ただけそうですか
え
いいわよ
数時間後
まいろあたたかいコーヒーと一緒に
ちなつの部屋を訪れた
今回は数つではなく
ラフナニットとパンツスネタ
それだけで
どこか役所の人という
壁が薄くなっていた
実は
ちなつさんの権
私なりに動ける範囲で
調べてみたんです
そういって
まいは何枚かの資料
取り出した
これは
コーレーシャム系の
入居支援セードです
周入学の条件はあるんですが
直直や生活の実態を
考えて
一部保存が出る可能性があります
保存
はい
月楽の一部が
空から2歳される仕組みです
ただし
新生には少し処理が多いんですが
私が全部サポートしますから
安心してください
まいのその言葉に
ちなつは初めて方の力が抜けるような
感覚を覚えた
そんな制度はたし
知らなかった
そうなんです
誰かが教えてくれないと
届かない情報なんですよね
でも
私たちの役目は
そこを埋めることなんです
資料を読みながら
ちなつは静かにうなずいた
年金19者というだけで
有福とみなされがちだが
その実態は
生活の管理ができなくなった瞬間に
一気にがけっくちへと展示
アイアウサを払んでいた
そしてもう一つ
ご金女の若い後フフサとおさんたち
ちなつさんのこと
すごく気にかけて下さってますよ
エラのご風風
はい
実はきの
私に電話を行くださったんです
何かお手伝いできることがあればって
ちなつは
驚きで言葉をうしなった
私
何もしてないのにただ
明悪をかけただけなのに
ひとって
誰かに親切にしたいもの
なんですよ
それに
ちなつさんは
感謝できる人です
だから
ささえたいと思わせるんです
その言葉に
胸が熱くなった
迷わさらに続けた
施設の申し込みも
一緒に進めていきましょう
今後の生活の見通しも立てられるように
私
番組をさせてもらってもいいですか
こんな私でよければ
もちろんです
そのやり取りの中で
ちなつは初めて
誰かと一緒に未来を考えるという
感覚を終えた
それまでは
常に一人で計算し
一人で決断し
一人で責任を行ってきた
しかし
お言いという現実は
そうした心の美学を
許してくれなかった
頼っていいんだよといってくれる人が
こうして目の前に現れてくれることが
どれほどありがたいか
その日の帰りには
迷わ現感さきで
人たちどまり
こういった
私ね
実はおばちゃんくだったんです
そぼうなくしだと
ずっと心に穴が会いたままだった
だから
ちなつさんと出会えたこと
すごく嬉しいんです
ちなつは
一緒に言葉を失った
だが
すむに目を細めてほほえんだ
ありがとう
迷さん
本当に
ありがとう
それは
ただの景色ではない
心からの感謝だった
それからの数日
ちなつは少しずつ変わっていった
迷の手助けで
施設の工法をしぼり込み
申し込み処い元のえた
地域の民生員と面断し
近民住民への自然説明も進めた
そして何より
自分のために
動いてくれる人がいるという実感が
ちなつの中の生きる力を
少しずつかい吹くさせていった
デーサービスの所にち
迷の月底で落とすれた施設の
現感さきに
ちなつは少し勤調したを持ち出たっていた
ガラスのしに見えるロビーには
車椅子の女性や
断省する高齢の断省
スタスフが笑顔で向かり入れている様子は
明るく
消失施設という詰めた印象ではなかった
いってみましょうか
ちなつさん
迷の優しい声に背中をされ
ちなつは静かにうなずいた
中に入ると
本日にお茶の香りがただよってきた
スタスフの一人が
肉やかに近づいてくる
今日は
ちなつさんですね
お待ちしてましたよ
今日はゆっくり過ごしてくださいね
その自然な笑顔と分かるい声に
ちなつの緊張は本の少しだけほどけた
最初は止まといもあった
名前を呼ばれてもすぐには反応できず
事故紹介もおずをずと口にする程度
けれど
中職の時間に出された
野菜タップにのにものと白水かなのフライに
思わず口もとがいるんだ
こういう職じ
久しぶり
人もらしたその人ことに
迎えに座っていた女性が保護エンダ
うちの主人も好きだったのよ
にもの
ねぇ
昭和の味って落ち着くわよね
ちなつは驚いたように相手の顔を見た
どこかが難しい日々が
胸にすっとしみ込んだ
ゴムはリハビリオカネタ簡単な対象
そして集のレクリエーションがあった
スタッフから進められても
最初はことはあったちなつだったが
昔はよくやってたんですけどね
突りもらしたその言葉を切っかけに
用意された集団のとはりに
そっと手を伸ばした
指の振るへはまだあったが
ゆっくりと心致に
針を通す
糸がぬの上から思って
そして二旦びぐらい
人目人目がまるで
自分自身を取り戻すための
祈りのようだった
あら
覚えてる
気づけば自然に口から心致その声に
隣にいたスタスフがやさしく笑った
カラダは覚えているんですよ
すごくテレネなの良い方ですね
その言葉に
ちなつの胸の奥で
カスカな殆りが読みがえった
自たくに戻った後
ちなつは静かにお茶を入れた
これまでは奥でさやったそのどうさが
今日はどこかすがすがしかった
おいしい
ゆのみからたちのボルユゲを見つめながら
ポツリとつぶやいた
味は
何も変わっていない
けれど
その一杯がこれほどまでに
心に閉みたのは
いついライダルをか
生きてるって
こういう事だったのね
人とマジわり
誰かと笑い合い
海は押し
食事をするその当たり前だった
はずの人なみが
今の自分にとってどれほどの
支えになるか
それを
ようやくちなつは
実感し始めていた
よく収重からは
収重に帰の
デーサービス利用が決まった
法門関後しに夜権行チェックも始まい
自たくのテスリセッチなど
環境生日も
少しずつ進んでいく
まいは毎週のように
予想を見にきてくれ
必要な処理や役者とのやり取りも
大光してくれた
ちなつさん
表情が柔らかくなりましたね
安心してます
不不遺切るのも
悪くないって
思えてきたの
ちなつはそういって
また笑った
それは
数かでつ前には
考えられなかった
変化だった
夜
日常を開き
ゆっくりとペンを走らせる
今日は
久しぶりに
自分で作ったお茶を入れた
味がしっかりしていて
思わずなきそうになった
きっと私
少しずつ戻ってきているのだと思う
生きているって
感じられた
そんな一日ページをとじた時
ちなつは深く息を入った
平らの中には
おだやかな空気な流れていた
デーサービスの利用が始まってから
数週間
ちなつの日常には
少しずつだが
明確な変化が生まれていた
朝を切てカーテンを開けると
東の空から光が差し込んでくる
以前はその光すら
重く感じられていたのに
今ではその柔らかさを感じられるようになった
テレビの音も渡らはしくなくなり
食事を取ることも
対想をすることも
すべてが生きている時間として
意識に刻まれるようになった
そんなある日
ポストに差し込まれた
いつのフルトが
ちなつの心を寄さぶる
差し出し人のランニュア
見方法のある名字が知るされていた
高橋
あやか
それは
まもの名前だった
フルトを開ける手が振るエル
ちのくせは昔のまま
けれど少しを隣いた日
中には人生に違い
文字数は少ないが
ちなつの胸を描くような力を持っていた
オーバーちゃん
お元気ですか
パパとままから
いろいろ話を聞いています
施設に入るかもしれないって
私も少し差弁しいけれど
今度
愛に生けたらいいなと
思ってます
手紙を確かくのは初めてだけど
これから時々を来るね
ちなつは手紙を胸にだいたのが
しばらく動けなかった
あやかを聞くなったのね
涙が
ポロポロと心れた
まもの存在は
ここ数年
心のどこかにしまい込んでいた
なおきとの確実の中で
アウコとも
連絡を取ることもかなわず
やがてを思い出すことさえ
痛みに変わっていた
けれど
こうして届いた一つの手紙が
二旦
ちのつながりを
思い出させてくれた
その数日も
まいうが自宅を落とすれたさい
ちなつは手紙のことを打ち上げた
まもから手紙が来たの
驚いたは
涙が止まらなかった
よかったですね
やったり
繋がっていたんですね
気持ちは
え
手もなおきとは
まだ
ちなつさん
もしよかったら
むすこさんにありがとおだけでも
伝えてみませんか
あやかさんが手紙をくれたのは
きっとご利用しんが
止めなかったからです
その言葉は
ちなつにとって
目から裏こだった
そうよね
止めようと思えば
止められたものね
小さくなずきながら
ちなつは引き出しから
臨線を取り出した
なおき
突然の手紙でごめんなさい
あやかが手紙をくれました
ありがと
あなたが止めなかったお彼です
あの子にあえるかもしれないと思うだけで
力が分きました
私も
少しずつ変わろうとしています
また
話せるひがくるというわね
手寝に帰ったその手紙を
ふうとうに入れ
ポストに投関した時
胸の中には
言葉にできないぬくもりが
広がっていた
数日後
二旦びポストに
小さなふうとうが届いた
そこには
なおきからの短い手紙が
入っていた
母さんね
手紙
4だよ
あやかが喜んでた
あいたがっている
近い内に
少しだけ
話せる時間を作ろうと思ってる
その時は
また連絡する
文明はそっけない
けれど
10年近い
近くのすえに
届いたことは
ちなつの目に
また涙が二人だ
小一さん私
少しだけ
前に進めたみたい
物断に手を合わせながら
想像やいた
その日
ディーサービスでも
ちなつの表情はやわらかだった
ちなつさん
今日はお顔が明るいですね
映画属から手紙が来たの
少しだけど
話しができそうなの
同じテーブルの女性たちが
嬉しそうにうなずく
良かったわね
家族って
やっぱり力になるのよ
本当にそう思う
それは
心からの実感だった
さらにその集末
勝つでそれになっていた
急いう話なこからも連絡が入った
毎月息の介護支援ネットワークを通じて
ちなつの要素を共通の地震に
伝えたことがきっかけだった
電話ごしに聞こえる話なこの声は
昔のまま
明るく困らかだった
ちなつ
生きてたのね
本当よかった
近いうちにお茶でもしない
あの頃みたいに
ね
映えぜひ
すぐにでも会いたいは
人とのつながり
それは
人たびとダイルバ
二旦びむすばれるのは難しいと思っていた
けれど
思いを届ける努力さやあれば
二旦びてと手が触れ合う瞬間は
きっと落とずれる
それを
ちなつはこの年にして
改めてしっか
朝も半
しっかり食べるようになったね
ちなつさん
ディーサービスのスタスフが
やわらかな声でいった
知らがいうにこばちのにもの
見そうするに一切れの焼きざかな
消して動かではないけれど
ちなつにとっては
どんなごちそうより
心が見たされる食事だった
あれ
ありがとう
でもね
あなたたちが笑ってくれるから
食べられるのよ
そう答えるちなつの表情には
もう以前のような方さはなかった
あれほどこばみ続けていた人の手を
今では自然に受け入れていた
助けてくださいと言えなかった自分は
もういない
むしろ
手を差しのべてくれる人に
ありがとうお問えせるようになった
それは
ちなつがようやくようはさ
選択としてた決めることが
できるようになった
回復保健を活用して
自たくの手すりやすべりとめまったが
セッチされた
ヘルパーが周りに開い方式
相次が回復のお手伝ってくれるようになった
最初は塩料がちだったちなつも
今ではここもお願いいねと
声をかけるよういうのがある
そして
施設入所の準備も
着実に進んでいた
エランダのは
迷うと何度も懸楽を重ねて
決めた
消器もな
回復つき揺料労働人法ーム
月が区用は嫌や高かったが
ちなつの年金と直で
十分に対応を可能だった
迷うの群力で審成した
保存性度も人化され
初期用の二人は
相手よりも軽くなった
平和みなみ向きで
桜が見えるのよ
お風呂もこしつで言ったりできるって
そんなかいわが
自然徳子をついて出てくるようになっていた
施設に入ることは
もう早
仕方ないことではなく
楽しみな変化に変わっていた
ちなつは迷に効果たった
人に対応ることは
幼さじゃなかったのね
むしろ
どれだけ人に支えられて
生きているか
知るための飛び方だったのね
迷わしずかに保込園だ
ちなつさん
今の言葉
ぜひ多くの人に伝えてください
きっと
同じように悩んでる方が
たくさんにいるから
ちなつはその言葉に小さくなぞいた
そうね私も
誰かの希望になれるなら
嬉しいは
施設入所の日は
よく月に気になった
ひっこしに向けて
家への成りも始まっていた
小竹道具は
審求にも持っていくことにした
アルバムも
健戦した数察だけを実算する
本だなの本は
一部を規像し
残りは迷うと一緒に
古本屋に引き取ってもらった
いろんなものを手話したけど
気持ちはすごく軽くなったの
ものじゃなくて
思い出がちゃんと残ってるから
自分の変化に驚きつつも
それを喜びとして
受け止められるようになった
そんなある日
金属の若い風風
佐藤さん負催な立つ寝てきた
ひっこしされるって聞きました
寂しくなりますね
そういって
手渡されたのは
ちなつの公物である手作りの運命をしと
おからだに気をつけてとかかれた
小さな手納に
あなたたちには
どれだけ感謝しても
しきれないは
あなたたちが声をかけてくれたこと
私の人生の分き点だったのよ
そういながら
ちなつは目を細めた
谷にかこまれたことくの中で
自分を見失いかけていた
けれど
たった人事の
大丈夫ですか
が
人生をかえる力を持つことをしっか
私も
誰かにそういう事ば
かけられる人でいたいわね
想像やいたちなつの声は
静かだけれど
たしかな力をやとしていた
夜る
最後のにずくりを覚えた部屋で
ちなつは一人を茶を入れた
かつて増えていた手は
今では落ち着きのある動きになっていた
世のみを持ち
ゆっくりと口に吹くむ
あ
やっぱりおいしいは
その味は
自分で選びとった人生の味だった
春の光が柔らかに差し込む
施設の一室
まどべの一人こしかけ
ちなつは一撮のノートをめくっていた
ページの味こちに
増える文字で続られたことばたち
それは
自分自身が過ごしてきた
再生の日々を記録したに来だった
私は
40万円の年金があれば
ロームは案大だと
ずっと思っていたの
でもね
お金があっても
人は一人では生きていけない
それを
この数加列で
ようやコントをの意味で知ったのよ
そう
カメラに語りかけるように
ちなつは静かに話し始める
おっとに先だたれ
むすこともそうになり
気づいたら一人で生きているつもりだった
けれど
心はずっと誰か
求めていたのよね
でもそのことを自分にさえ
認められなかった
私は一人でも大丈夫な人間で
なきゃいけないと
そう思い込んでいたの
言葉の不知物に
長い年月を生きていた
おもみがやどる
静かに語りながらも
人にはどこか住んでいた
でもね
助けを求めることは
負けじゃないの
はずかしいことでも
幼さでもないのよ
むしろ
それは
息を落とする有機なのよ
勝手は
自分の読み止めることが
怖かった
強いお使うことも
耳が遠くなったことも
誰かにせはされることも
全部が追いの象徴のように
思えて
受け入れられなかった
だけど
今は違うは
私はおいた自分を
ほこりに思えるようになったの
ここまで生きてきたこと
乗り越えてきたこと
そして今でも
こうして誰かと繋がっていること
それは
若い頃にはなかった
深さなのよ
日記のページを閉じると
ちなつはいすからゆっくりと立ち上がり
まだの外に視線を向けた
にはには桜が最低る
風にまう花びらが
すぎさった日々と
これからを象徴するように揺れていた
これを見てくれているあなた
ちなつは
カメラの向こうにいる
視聴者へ向けて
言葉を送る
もし
今あなたが誰にもたよりする
一人切りで不安の中にいるのなら
どうか
声をあげてください
小さくてもいいから
助けてっていってみてください
あなたの声を切れてくれる人は
きっといます
私のように
もうそういと思っていたって
変われるんです
どこからでも
誰でも
施設のスタスクが部屋に入り
笑顔で声をかける
ちなつさん
お昼の時間ですよ
ありがと
スムイクはね
彼女は軽くなずき
ノートを胸に抱えながら
ゆっくりと歩き出した
最後に
彼女はもう一度振り替えり
静かにコームスブ
ローゴに必要なのは
きっと観的な準備じゃないの
必要なのは
一つながることを怖がらない心と
今を大切に生きる有気
それさやあれば
私たちはまた
笑って歩き出せるのよ
カメラはそのせな顔静かに見送る
死なやかに
でもたしかない海でススム
ちなつの姿は
これからの人生が
まだ終わっていないこと
力強くものが立っていた
ご視聴ありがとございました
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